2.5. コマンドライン#
CLI(Command Line Interface)は、コマンドラインを使ってコンピューターを操作するインターフェースのことです。GUIと比べて、CLIの学習コストは高いですが、CLIを使うことで、より高度な操作が可能になります。
Note
CLIと関連する概念として、CUIがあります。CUI(Character User Interface)とは、キーボードからコンピューターに文字列を入力して操作する体系・方法のことです。コマンドラインも文字列であるため、CLIはCUIの一種と言えます。
日本では、「CUI」という言葉が一般的に使われていますが、英語圏では「CLI」という言葉が使われることが多いです。
コマンドプロンプト(Command Prompt, also known as cmd.exe)は、Windowsにおける代表的なCLIの一つです。cmd.exeの後継として、PowerShellがあり、より高度な操作が可能です。ここではPowerShellの基本的な使い方を学びます。
2.5.1. PowerShellの起動#
PowerShellを起動するには、検索ボックスに「PowerShell」と入力し、検索結果から「Windows PowerShell」をクリックします。
2.5.2. バージョン#
PowerShellを起動したら、次のコマンドを入力して、Enter キーを押すことで、バージョンを確認できます。
$PSVersionTable
PSVersion の値が5.1以下の場合、以下のサイトの手順に従って、PowerShell 5.1 以上にアップデートしてください。
Note
PowerShell は、cmdlet(コマンドレット)と呼ばれるコマンドを使用します。コマンドレットは、「Verb-Noun」 の形式で構成されます。例えば、Get-Process
は、「プロセスの情報を取得する」コマンドレットです。
コマンドレットのパラメーターは、-ParameterName
の形式で指定します。例えば、Get-Process -Name "explorer"
は、名前が explorer
のプロセスの情報を取得するコマンドです。
コマンドレットのAlias(エイリアス)とは、コマンドレットの短縮形です。例えば、Get-Process
のエイリアスは gps
で、Get-Process -Name "explorer"
は gps -Name "explorer"
と書くことができます。
最後に、PowerShell は、基本的に大文字と小文字を区別しません。つまり、Get-Process
と get-process
は同じコマンドレットとして扱われます。
2.5.3. 便利な操作#
PowerShell では、以下の操作ができます。これらの操作を使いこなすことで、PowerShell を効率的に使うことができます。
Tab キーを押すと、コマンドの補完ができます。
↑ キーを押すと、前のコマンドを表示できます。
↓ キーを押すと、次のコマンドを表示できます。
Ctrl + C キーを押すと、コマンドの実行を中止できます。
2.5.4. ファイル・ディレクトリ操作#
PowerShell では、ファイルやディレクトリの操作ができます。以下は、よく使うコマンドレットのエイリアスを紹介します。
2.5.4.1. cd#
cd
コマンドは、カレントディレクトリを変更するコマンドです。カレントディレクトリ(Current Directory)とは、現在作業しているディレクトリ、あるいは位置のことです。
以下の例では、カレントディレクトリを C:\
に変更します。
cd C:\
次に、cd Users
コマンドを使用して、C:\Users
ディレクトリに移動します。
cd Users
2.5.4.2. pwd#
pwd
コマンドは、カレントディレクトリを取得するコマンドです。
pwd
例えば、カレントディレクトリは 「C:\Users」 の場合、pwd
コマンドを実行すると、以下のように表示されます。
Path
----
C:\Users
2.5.4.3. dir#
dir
コマンドは、カレントディレクトリにあるファイルとディレクトリの一覧を表示するコマンドです。
カレントディレクトリを C:\
とし、dir
コマンドを実行すると、以下のように表示されます。
ディレクトリ: C:\
Mode LastWriteTime Length Name
---- ------------- ------ ----
d----- 2024/01/01 12:00 PerfLogs
d-r--- 2024/01/01 12:00 Program Files
d-r--- 2024/01/01 12:00 Program Files (x86)
d-r--- 2024/01/01 12:00 Users
d----- 2024/01/01 12:00 Windows
2.5.4.4. mkdir#
mkdir
コマンドは、新しいディレクトリを作成するコマンドです。
以下の例は、カレントディレクトリが C:\
の場合、test
ディレクトリを作成します。
mkdir test
dir
コマンドを実行すると、以下のように表示されます。「test」ディレクトリが作成されていることがわかります。
ディレクトリ: C:\
Mode LastWriteTime Length Name
---- ------------- ------ ----
d----- 2024/01/01 12:00 PerfLogs
d-r--- 2024/01/01 12:00 Program Files
d-r--- 2024/01/01 12:00 Program Files (x86)
d----- 2025/04/01 12:00 test
d-r--- 2024/01/01 12:00 Users
d----- 2024/01/01 12:00 Windows
2.5.4.5. ni#
ni
コマンドは、新しいファイルを作成するコマンドです。
以下の例は、カレントディレクトリが C:\test
の場合、test.txt
ファイルを作成します。
ni test.txt
dir
コマンドを実行すると、以下のように表示されます。「test.txt」ファイルが作成されていることがわかります。
ディレクトリ: C:\test
Mode LastWriteTime Length Name
---- ------------- ------ ----
-a---- 2025/04/01 12:00 0 test.txt
2.5.4.6. move#
move
コマンドは、ファイルやディレクトリを移動するコマンドです。
まずは、C:\test
ディレクトリに test2
ディレクトリを作成します。
mkdir test2
dir
コマンドを実行すると、以下のように表示されます。「test2」ディレクトリが作成されていることがわかります。
ディレクトリ: C:\
Mode LastWriteTime Length Name
---- ------------- ------ ----
d----- 2024/01/01 12:00 test2
-a---- 2025/04/01 12:00 0 test.txt
次に、test.txt
ファイルを C:\test\test2
ディレクトリに移動します。
move test.txt test2
cd test2
コマンドを使用して、C:\test\test2
ディレクトリに移動し、dir
コマンドを実行すると、以下のように表示されます。「test.txt」ファイルが移動されていることがわかります。
ディレクトリ: C:\test\test2
Mode LastWriteTime Length Name
---- ------------- ------ ----
-a---- 2025/04/01 12:00 0 test.txt
2.5.4.7. del#
del
コマンドは、ファイルを削除するコマンドです。
以下の例は、C:\test\test.txt
ファイルを削除します。
del test.txt
2.5.5. 練習#
カレントディレクトリを
C:\
に変更してみよう。C:\
にexcercise
ディレクトリを作成してみよう。excercise
ディレクトリにsample.txt
ファイルを作成してみよう。sample.txt
ファイルを削除してみよう。