6 コマンドライン
CLI(Command Line Interface)は、コマンドラインを使ってコンピューターを操作するインターフェースのことです。
コマンドプロンプト(Command Prompt, also known as cmd.exe)は、Windowsにおける代表的なCLIの一つです。cmd.exeの後継として、PowerShellがあり、より高度な操作が可能です。ここではPowerShellの基本的な使い方を学びます。
GUIと比べて、CLIの学習コストは高いですが、CLIを使うことで、より高度な操作が可能になります。
CLIと関連する概念として、CUIがあります。CUI(Character User Interface)とは、キーボードからコンピューターに文字列を入力して操作する体系・方法のことです。コマンドラインも文字列であるため、CLIはCUIの一種と言えます。
日本では、「CUI」という言葉が一般的に使われていますが、英語圏では「CLI」という言葉が使われることが多いです。
6.1 PowerShellの起動
PowerShellを起動するには、検索ボックスに「PowerShell」と入力し、検索結果から「Windows PowerShell」をクリックします。
6.2 バージョン
PowerShellを起動したら、次のコマンドを入力して、Enter キーを押すことで、バージョンを確認できます。
$PSVersionTablePSVersion の値が5.1以下の場合、以下のサイトの手順に従って、PowerShell 5.1 以上にアップデートしてください。
PowerShell は、cmdlet(コマンドレット)と呼ばれるコマンドを使用します。コマンドレットは、「Verb-Noun」 の形式で構成されます。例えば、Get-Process は、「プロセスの情報を取得する」コマンドレットです。
コマンドレットのパラメーターは、-ParameterName の形式で指定します。例えば、Get-Process -Name "explorer" は、名前が explorer のプロセスの情報を取得するコマンドです。
コマンドレットのAlias(エイリアス)とは、コマンドレットの短縮形です。例えば、Get-Process のエイリアスは gps で、Get-Process -Name "explorer" は gps -Name "explorer" と書くことができます。
最後に、PowerShell は、基本的に大文字と小文字を区別しません。つまり、Get-Process と get-process は同じコマンドレットとして扱われます。
PowerShell では、以下の操作ができます。これらの操作を使いこなすことで、PowerShell を効率的に使うことができます。
- Tab キーを押すと、コマンドの補完ができます。
- ↑ キーを押すと、前のコマンドを表示できます。
- ↓ キーを押すと、次のコマンドを表示できます。
- Ctrl + C キーを押すと、コマンドの実行を中止できます。
6.3 ファイル・ディレクトリ操作
PowerShell でよく使うコマンドを紹介します。
6.3.1 cd
cd コマンドは、カレントディレクトリを変更するコマンドです。カレントディレクトリ(Current Directory)とは、現在作業しているディレクトリ、あるいは位置のことです。
以下の例では、カレントディレクトリを C:\ に変更します。
cd C:\次に、cd Users コマンドを使用して、C:\Users ディレクトリに移動します。
cd Users6.3.2 pwd
pwd コマンドは、カレントディレクトリを取得するコマンドです。
pwd例えば、カレントディレクトリは C:\Users の場合、pwd コマンドを実行すると、以下のように表示されます。
Path
----
C:\Users
6.3.3 dir
dir コマンドは、カレントディレクトリにあるファイルとディレクトリの一覧を表示するコマンドです。
カレントディレクトリを C:\ とし、dir コマンドを実行すると、以下のように表示されます。
ディレクトリ: C:\
Mode LastWriteTime Length Name
---- ------------- ------ ----
d----- 2024/01/01 12:00 PerfLogs
d-r--- 2024/01/01 12:00 Program Files
d-r--- 2024/01/01 12:00 Program Files (x86)
d-r--- 2024/01/01 12:00 Users
d----- 2024/01/01 12:00 Windows
6.3.4 mkdir
mkdir コマンドは、新しいディレクトリを作成するコマンドです。
以下の例は、カレントディレクトリが C:\ の場合、test ディレクトリを作成します。
mkdir testdir コマンドを実行すると、以下のように表示されます。「test」ディレクトリが作成されていることがわかります。
ディレクトリ: C:\
Mode LastWriteTime Length Name
---- ------------- ------ ----
d----- 2024/01/01 12:00 PerfLogs
d-r--- 2024/01/01 12:00 Program Files
d-r--- 2024/01/01 12:00 Program Files (x86)
d----- 2025/04/01 12:00 test
d-r--- 2024/01/01 12:00 Users
d----- 2024/01/01 12:00 Windows
6.3.5 ni
ni コマンドは、新しいファイルを作成するコマンドです。
以下の例は、カレントディレクトリが C:\test の場合、test.txt ファイルを作成します。
ni test.txtdir コマンドを実行すると、以下のように表示されます。「test.txt」ファイルが作成されていることがわかります。
ディレクトリ: C:\test
Mode LastWriteTime Length Name
---- ------------- ------ ----
-a---- 2025/04/01 12:00 0 test.txt
6.3.6 move
move コマンドは、ファイルやディレクトリを移動するコマンドです。
まずは、C:\test ディレクトリに test2 ディレクトリを作成します。
mkdir test2dir コマンドを実行すると、以下のように表示されます。「test2」ディレクトリが作成されていることがわかります。
ディレクトリ: C:\
Mode LastWriteTime Length Name
---- ------------- ------ ----
d----- 2024/01/01 12:00 test2
-a---- 2025/04/01 12:00 0 test.txt
次に、test.txt ファイルを C:\test\test2 ディレクトリに移動します。
move test.txt test2cd test2 コマンドを使用して、C:\test\test2 ディレクトリに移動し、dir コマンドを実行すると、以下のように表示されます。「test.txt」ファイルが移動されていることがわかります。
ディレクトリ: C:\test\test2
Mode LastWriteTime Length Name
---- ------------- ------ ----
-a---- 2025/04/01 12:00 0 test.txt
6.3.7 del
del コマンドは、ファイルを削除するコマンドです。
以下の例は、C:\test\test.txt ファイルを削除します。
del test.txt6.4 練習
- カレントディレクトリを
C:\に変更してみよう。 C:\にexcerciseディレクトリを作成してみよう。excerciseディレクトリにsample.txtファイルを作成してみよう。sample.txtファイルを削除してみよう。