実体関連モデル

実体関連モデル#

データモデリング#

データベースを構築するには,一般的に以下の三つのデータモデルを順番に設計する.

  1. 概念モデル(Conceptual Data Model):ある記号系を用いて実世界の構造と意味を表現するモデル.

  2. 論理モデル(Logical Data Model):概念モデルを実装可能な形式に変換したモデル.

  3. 物理モデル(Physical Data Model):物理的な観点で記述されるデータモデル.

Note

複数の段階に分けてデータモデルを設計する考え方は,抽象化(abstraction)という.抽象化はコンピュータ科学の基本的な考え方である.

リレーショナルデータベースにおいて,リレーショナルデータモデルは論理モデルのための記号系であり,概念モデリングのための記号系は実体関連モデル(Entity-Relationship Model)である.実体関連モデルは1976年にピーター・チェン(陳品山)によって提案された.

実体関連モデルを図で表現したものを実体関連図(entity-relationship diagram, ER図)と呼ぶ.実体関連モデルはリレーショナルデータベーススキーマ(relational database schema)に変換される.

記号系

結果

概念モデル

実体関連モデル

実体関連図

論理モデル

リレーショナルデータモデル

リレーショナルデータベーススキーマ

実体関連モデル#

実体関連モデルを理解するためには,以下の概念を理解する必要がある.

  • 実体(Entity)と実体型(Entity Type)

  • 関連(Relationship)と関連型(Relationship Type)

  • 属性(Attribute)

Note

チェンの論文では,英語

  • P. P.-S. Chen, “English, Chinese and ER diagrams,” Data Knowl. Eng., vol. 23, no. 1, pp. 5–16, Jun. 1997.

英語の (Correspondance between English sentences structure and ERD (Entity-Relationship Diagram) constructs.)

品詞

ER構造

一般名詞

実体型

固有名詞

実体

他動詞

関連型

自動詞

属性型

形容詞

実体の属性

副詞

関連の属性