「ホーム」タブの「フォント」グループや「段落」グループから、文字と段落の修飾を設定することができますが、より効率的に、一貫性のある文書を作成するためには、スタイルを使用することが重要です。スタイルを使用すると、以下のようなメリットがあります。
文書全体の一貫性を保つことができる
文書の修飾を簡単に変更できる
目次、索引などの自動生成が可能
特に、論文などの長い文書を作成する場合は、スタイルを先に設定しておくと、後で修飾を変更する際に便利です。
スタイルの適用¶
以下の図のように、「ホーム」タブの「スタイル」グループには、「標準」、「見出し1」、「表題」、「引用」などのスタイルが用意されています。
Figure 1:Wordのスタイル
figure-md - Unknown Directive
figure-md - Unknown Directive<img src="./images/word_style.png" alt="スタイルの設定" width="600px"> Wordのスタイル
ここから、スタイルの適用方法を説明しますので、以下の内容をワードに入力します。
タイトル
序論
本論
標準
強調太字
本論（１）
本論（２）
結論上記の内容を入力すると、以下のようになります。「スタイル」グループを確認すると、「標準」が選択されていることがわかります。これは、デフォルトで入力される文字列に適用されるスタイルです。
Figure 2:「標準」スタイルで入力された文字列
figure-md - Unknown Directive
figure-md - Unknown Directive<img src="./images/word_style_text.png" alt="スタイルの設定" width="600px"> 「標準」スタイルで入力された文字列
それぞれのテキストを選択して、スタイルを適用します。 タイトルには「表題」、 序論、本論、結論には「見出し1」、 標準には「標準」、 強調太字には「強調太字」、 本論（１）、本論（２）には「見出し2」を適用します。
下の図では、スタイルが適用された画面を示しています。見出し１と見出し２のスタイルを適用すると、文字も前に点が付きます。この点は、ワードで見出しが適用されていることを示しています。印刷時には、この点は表示されません。
Figure 3:スタイルの適用
figure-md - Unknown Directive
figure-md - Unknown Directive<img src="./images/word_style_apply.png" alt="スタイルの適用" width="600px"> スタイルの適用
Ctrl + Fを押すと、ナビゲーションペインが表示されます。ナビゲーションペインの「見出し」を選択すると、文書内の見出しの一覧が表示されます。また、「本論（１）」と「本論（２）」が「本論」に属して、階層構造になっていることがわかります。 ここから、文書内の見出しをクリックすると、その見出しに移動することができます。
Figure 4:ナビゲーションペイン
figure-md - Unknown Directive
figure-md - Unknown Directive<img src="./images/word_navigation.png" alt="ナビゲーションペイン" width="600px"> ナビゲーションペイン
スタイルの変更¶
見出し１のスタイル¶
「見出し１」のスタイルを変更するには、スタイルの「見出し1」を右クリックして、「変更」を選択します。
Figure 5:「見出し1」スタイルの変更
figure-md - Unknown Directive
figure-md - Unknown Directive<img src="./images/word_style_change.png" alt="「見出し1」スタイルの変更" width="600px"> 「見出し1」スタイルの変更
「変更」を選択すると、「スタイルの変更」が表示されます。ここでは、フォントサイズを「14」に変更して、「B」を選択し、「OK」をクリックします。
Figure 6:「スタイルの変更」ダイアログ
figure-md - Unknown Directive
figure-md - Unknown Directive<img src="./images/word_style_change3.png" alt="「スタイルの変更」ダイアログ" width="600px"> 「スタイルの変更」ダイアログ
「序論」、「本論」、「結論」のスタイルが自動的に変更されます。
Figure 7:スタイルを変更した結果
figure-md - Unknown Directive
figure-md - Unknown Directive<img src="./images/word_style_change4.png" alt="スタイルを変更した結果" width="600px"> スタイルを変更した結果
練習¶
「見出し2」のスタイルを変更してみましょう。
フォントサイズを「12」に変更
「B」を選択
アウトラインの定義¶
アウトラインの定義を行うと、見出しに番号を自動的に付けることができます。例えば、以下のように「序論」、「本論」、「結論」に「第１章」、「第２章」、「第３章」の番号を付けることができます。
第1章 序論
第2章 本論
第3章 結論「アウトラインの定義」をするには、「ホーム」タブの「段落」グループから、「アウトラインの定義」を選択します。
Figure 8:「アウトラインの定義」の選択
figure-md - Unknown Directive
figure-md - Unknown Directive<img src="./images/word_outline.png" alt="「アウトラインの定義」の選択" width="600px"> 「アウトラインの定義」の選択
「新しいアウトラインの定義」が表示されます。ここで、「オプション」を選択すると、詳細な設定ができます。
Figure 9:「新しいアウトラインの定義」ダイアログ
figure-md - Unknown Directive
figure-md - Unknown Directive<img src="./images/word_outline2.png" alt="「新しいアウトラインの定義」ダイアログ" width="600px"> 「新しいアウトラインの定義」ダイアログ
ここでは、「変更するレベルをクリックしてください：」から、「1」を選択します。そして、「レベルと対応つける見出しスタイル」を「見出し1」に設定します。デフォルトでは、「書式番号」が「1」に設定されていますが、ここでは、「第1章」に変更します。「1」の背景が灰色になっていますが、これは「第1章」、「第2章」、「第3章」という形式で番号が付けられることを示しています。設定し終わりましたら、「OK」をクリックして、文書に戻ります。
Figure 10:番号書式の設定
figure-md - Unknown Directive
figure-md - Unknown Directive<img src="./images/word_outline3.png" alt="番号書式の設定" width="600px"> 番号書式の設定
「序論」、「本論」、「結論」に「第１章」、「第２章」、「第３章」の番号が自動的に付けられます。
Figure 11:「見出し1」スタイルが適用された見出しに番号が付けられる
figure-md - Unknown Directive
figure-md - Unknown Directive<img src="./images/word_outline4.png" alt="「見出し1」スタイルが適用された見出しに番号が付けられる" width="600px"> 「見出し1」スタイルが適用された見出しに番号が付けられる
レベル「2」には、「レベルと対応つける見出しスタイル」を「見出し2」に設定します。デフォルトでは、「書式番号」が「1.1」に設定されています。
Figure 12:見出し2の番号書式の設定
figure-md - Unknown Directive
figure-md - Unknown Directive<img src="./images/word_outline5.png" alt="見出し2の設定" width="600px"> 見出し2の番号書式の設定
「本論（１）」、「本論（２）」が「第２章」に属していることで、「2.1」、「2.2」の番号が付けられます。
Figure 13:「見出し2」スタイルが適用された見出しに番号が付けられる
figure-md - Unknown Directive
figure-md - Unknown Directive<img src="./images/word_outline6.png" alt="「見出し2」スタイルが適用された見出しに番号が付けられる" width="600px"> 「見出し2」スタイルが適用された見出しに番号が付けられる