データを一定の順序にそろえて並べ換えることをソートという。例えば、データをアルファベット順、数値を大小順に並べることがソートにあたる。
ソートアルゴリズム(sorting algorithm)は、データをソートするためのアルゴリズムのことを指す。整列アルゴリズムとも呼ばれる。
ここでは、いくつかの代表的なソートアルゴリズムを紹介する。
選択ソート(Selection Sort)¶
数値をソートする場合は、最も単純な方法として、最小の要素を見つけてリストの先頭に移動し、次に最小の要素を見つけて2番目の位置に移動するという手順を繰り返すことが考えられる。
例えば、[3, 5, 2, 4, 1]というリストがあるとする。このリストを選択ソートでソートする場合、次のように進める。
リストの中から最小の要素
1を見つけて、リストの先頭に移動する。結果は[1, 5, 2, 4, 3]。残りのリスト
[5, 2, 4, 3]から最小の要素2を見つけて、2番目の位置に移動する。結果は[1, 2, 5, 4, 3]。残りのリスト
[5, 4, 3]から最小の要素3を見つけて、3番目の位置に移動する。結果は[1, 2, 3, 4, 5]。残りのリスト
[4, 5]から最小の要素4を見つけて、4番目の位置に移動する。結果は[1, 2, 3, 4, 5]。これでリストはソートされ、結果は
[1, 2, 3, 4, 5]となる。
このアルゴリズムの擬似コードは次のようになる。
これをPythonとC言語で実装すると、次のようになる。
def selection_sort(l):
n = len(l)
for i in range(n):
j = i
for k in range(i + 1, n):
if l[k] < l[j]:
j = k
if j != i:
l[i], l[j] = l[j], l[i]
return l
if __name__ == "__main__":
l = [3, 5, 2, 4, 1]
print(selection_sort(l)) # [1, 2, 3, 4, 5]Program 1:Selection Sort in Python
#include <stdio.h>
void selection_sort(int l[], int n) {
for (int i = 0; i < n - 1; i++) {
int j = i;
for (int k = i + 1; k < n; k++) {
if (l[k] < l[j]) {
j = k;
}
}
if (j != i) {
int temp = l[i];
l[i] = l[j];
l[j] = temp;
}
}
}
int main() {
int l[] = {3, 5, 2, 4, 1};
int n = sizeof(l) / sizeof(l[0]);
selection_sort(l, n);
for (int i = 0; i < n; i++) {
printf("%d ", l[i]);
}
// 1 2 3 4 5
return 0;
}Program 2:Selection Sort in C